Ultra@Conduct III

絶対に譲れない戦いがそこにはある

いよいよワールドカップが始まりました。
家でノンビリTV観戦する方、現地まで行かれる方、仕事で見られない方など、いろいろあるかと思いますが、やっぱ日本を応援する気持ちに変わりは無いですよね?私も日本戦だけは結果を知る前に全試合TV観戦したいと思っています。

なのに!与那国島から帰ってくる途中なので、どうしてもクロアチア戦だけがリアルタイムで見られないんです(泣
そりゃー自分が悪いのは分かっています。だけど、もうこうなったら録画だろうとなんだろうと 「 結果を知る前にTV観戦 」 でハラハラドキドキしたいんです。
もう家に着くまで完全な情報管制を布いて帰ります! とは言っても、この情報化社会。周りから様々な電子戦 - 空港設置テレビ・電車内隣席ラジオ・携帯電話・電子メール - を受けてしまいます。これらを完全に阻止することはなかなか難しいと言えます。

というわけで、本日はブログの更新内容を急遽変更致しまして、4年前に旧サイトで公開した悲劇のドキュメント 「 World Cup もう一つの戦い 」 を原文のままお送りしたいと思います。少し長いですが、同じ轍を踏まないよう自分を戒めると共に、皆さんにも注意喚起したいと思います ( 笑


~ 絶対に譲れない戦いがそこにはある ~


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『 World Cup もう一つの戦い 』 2002.06.05

BBSで予告した私の戦いを長いのだが読んで欲しい

6月4日 午後。 勤務先へ なんとも久々に、とある女子大生から1通のメールが飛び込んだ。まぁ、仮に彼女の名前を 王子様(爆) としておこう。ノートぱそ購入の相談だったので希望の内容を聞くため、細かく 8点にわたる要素 ( 例えば CD-R は使うか?とか ) を書いて送った。この事件はそこから始まるのだった。

World Cup あぁ なんていい響き。
実は私はサッカーはあまり好きではない。 J リーグなどどうでもいいって思っている。だが国際試合となると話が違う。かの巨人軍を応援する以上に燃えるのである。また、その声がデカイ。まぁ、それは関係ないから詳しくは書かないが、昨日なんか夜中に近い時間に窓が開いているにもかかわらず日本がゴールを決めた瞬間に大絶叫し、はっと我に返り、自分で人差し指を口に当て 「 シィーーーー! シィーーーー! 」 と言ってしまうほどだ ( 行動不可解 )
それほど好きな試合だというのに、キックオフが午後6時とはなんぞや!これでは社会人に見るな! といっているのではないか? しかしどうしても臨場感を味わって見たい私は、BBSを含め ( 投稿されるとメールが来ちゃうので ) あらゆる情報源を封鎖し録画を頼み ( これがまた危うかったのだが… ) 家に帰ってから楽しむことにした。

午後7時20分。帰路につく。
いつも通りMTGの2階をすり抜け駅に向かう。だが!そこには今まで見たことも無いようなとんでもない光景が!
通路の両側いっぱいに設置されたTV画像。いつもなら天気予報や気圧配置を表示しているはずである。それがなぜかサッカー画面一色! おまけにお天気お姉さんが写っているはずの大型スクリーンにまでデカデカと!!株式会社ウェザーニュー●さん、頼むから実況スルのは天気だけにしてくれ!いったい俺が何をしたっていうんだい!とでも言いたげに、目は地面を見、耳を両手で押さえながら走り去る私の姿を周囲の観戦者はいぶかった。
「 どーだ!ぜんぜん途中経過はわからなかったぜ! 」

海浜幕張駅では便乗商売か、今日に限ってWCグッズを構内で販売していた。
「 たのむラジオやTVは流していないでくれよ! 」
と思ったがそこは大丈夫。良かった良かった。
そう思ったのも束の間。海浜幕張を発ち快速電車に乗ったとたんに一通の不穏なメールが携帯に着信した。そこには 「 うるとら@こんだくと掲示板 」 の危険な文字がぁ! し、しかも発信者は 会社にいるので見れないと宣言していた超危険人物 G爺さま。
恐る恐るメールを開くとそこには…
「 情報封鎖 - ねっと戒厳令(No:512)のレス。▼コメント : 予定通りお仕事中。でもコッソリ、ねっとを覗いちゃいました。 」
「 ぬぁに~!ゴルァァ~! 勤務中にネットなんてのぞくんじゃない! くっそー情報封鎖が煽りを呼んだ!このままではマズイ! 」
そう悟った私は、こうなりゃ携帯メールも封鎖だ! と決め、以降の着信は一切拒絶した。

こうなるとあと帰宅までに気をつけなければいけないのは自然と流れるラジオやそれを聞くおやじさんたちの表情を見ないことだった。だが、しばらくして めでたく試合終了時間が過ぎた。
「 ホッ 」
極度の緊張感から解放された私は全身から力が抜けた。
とっ!その時である。隣の若いOLの携帯電話が鳴り響いた。なんだよ、うるさいな。と思うやいなや、彼女は回りも気にせず大声で喋り始めた。そして次の瞬間!驚愕のセリフが彼女の口をついて出たっ!
「 え~ 同点だったのぉ~!? 」
ちゅどぉぉぉぉ~~~~~~~~ん!!!
「 何!?今あなたは何を言わはったの!? 僕には解らない、解らないよ! 」
頭の中が真っ白になった。私は我を忘れ思わず
「 ゴルァァ~! 電車内の携帯電話の使用は禁止と言うちょろーが!このぼけナスがぁ! 」
と言いたい気持ちを抑えながら小声で
「 なんなんだよ、まじかよ、じんじらんねぇよ 」
を聞こえないように最低5回は繰り返した ( 弱っ! ) だが、生まれ持っての都合いい性格を持つ私は次の瞬間
「 いや、さっきのはきっとプロ野球だ。この女は千葉ロッテファンだ。そうだ、そうに違いない… 」
と勝手な解釈が一人歩きし始めた。だが、この状況で誰がその狂った思考を責めることが出来ようか。誰一人出来まい。

傷心の私は 「 同点じゃない、同点なんかじゃないよ 」 と本人の気が動転しながら家に到着。TVを不用意につけないように気をつけてもらいながら着替えていると
「 あっ 今やってる、ヤバ! 」
との声が。
「 お願い… お願いだから僕のこれまでの苦労を無駄にしないで… 」
私の心は張り裂けんばかりにそう訴えた。
無事着替えを終え、録画を頼んでいたビデオを見ながら食事をしようすると、ちょどその時あまりにもタイミングよく父が帰宅してきた。この父。昔からいぢわるである。結果を知っていることを告げながら私に言いたくて言いたくて仕方が無いオーラが階下から伝わってくる。
「 おながいします。おながいします(笑) 」
私は心の中で両手を合わせ時が過ぎるのを待った。

その場はなんとかやり過ごし、無事ビデオ観戦開始。至福の時 ( うっとり ) 前半0-0で終え、ハーフタイムに緊張を解くためにパソに向かう。そこでやらなきゃいいのにいつものクセでメールチェーーーーック!
ピッ! 受信☆ タイトル : 幻の三点目!
「 な…何!3点めって何!? だって今 0-0 だよ!? 」
私は完全に混乱してしまった。誰からかと思ったら 王子様 である。なんてタイミングの悪い子ちゃんなんだ チミ はぁ~ と思ったが、そこはまたまた都合のいい私である
「 イヤ待てよ これは昼間のノートぱそ購入計画、質問の3点目が何らかの理由で幻なんだ! そうだ、そうに違いない… 」
もうそう思うほか自分の理性を抑える術を見出せなかった。

そして後半30分。
VAN DER HEYDEN のゴールで 2-2 と追いつかれた瞬間、私はなぜか憤りを超えた涼しい気持ちで胸が一杯になった。ベルギー戦は同点でいいんだ。日本代表よくやった… と

Posted by ゆい at 2006年06月12日 12:59 | トラックバック (0) | Clip!!

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