2004年10月10日、君津市民文化ホール中ホール 午後2時過ぎ。
ミューズマンドリンアンサンブル第8回演奏会の第1部終曲 「 キッチン騒動 」 より フィナーレ ( マルティヌー作曲 ) の演奏中に、それは突然起こった。
Meno mosso 前の Rit. のタイミングをチェロの下降音形を元に算出していた楽団指揮者は、
その数小節前より舞台奥チェロパート付近に異常な雰囲気と多量のタキオン粒子の検出を確認した。
「 あまりに突然の事で驚き対応に困りましたが、自分の耳で確認できたのが何よりよかった 」
とレセプション会場で指揮者は興奮気味に語る。
舞台本番で複数人数いるパート全員が5小節を超える異空間奏法に成功したのは、おそらく今回がMME初の出来事。
メモ:
「 異空間奏法 」 とは、ある一定の強いストレスを感じた演奏者の脳から分泌されるノルアドレナリンが
舞台上無数に存在すると言われる超光速粒子タキオンを誘引し、演奏者を遠~くへ連れて行ってくれるという現象の総称で俗に 「 落ちる 」 と言われるものに近い。いわゆる 「 空中戦 」 との大きな違いは、その要因が本人の意思によって行われるのではなく自然発生的に生じることである。過度の異空間奏法は脳内に大量のβ-エンドルフィンを発生させ、二度と元の世界に戻れなくなる危険性があるのであまりおすすめできない。